みみ・はなの症状

声帯結節

声帯結節
声帯結節とは、声帯に炎症性の腫瘤(しゅりゅう)(こぶ)が通常は両側に生じますが、片側だけに生じることも稀にあります。この声帯結節は、大人だけでなく、子供にも生じることがありますので注意が必要です。

■声帯結節の原因
声帯結節が生じる原因としては、慢性的な摩擦です。
声を出すごとに左右の声帯はぶつかり合うことが普通なのですが、ぶつかり合う頻度が高いと「ペンだこ」のようになりぶつかる部分が硬くなります。
つまり、声を使い過ぎることが声帯結節につながるほとんどの原因です。

よって、日常的に声を酷使しているアナウンサー、教師、歌手、保育士いう職業に就かれている方に生じやすいです。それ以外でもカラオケを頻繁に行う方、スポーツの際に繰り返し大声を出す方なども声帯結節になりやすいと言えます。主な症状としては、声がかすれる(声枯れ)がほとんどです。声のかすれ(声枯れ)以外には、のどの違和感、発生時の違和感などが挙げられます。

■声帯ポリープの治療方法
当院では、間接喉頭鏡や電子ファイバースコープ(喉頭内視鏡)を使用して喉頭(のど、声帯)の状況を確認します。

治療方法としては、
まず、消炎薬の投与など薬物療法を行います。薬で経過をみて効果がない場合、または早期に完治させたい場合には、結節の切除手術という方法もあります。
※当院では、声帯結節の切除手術は行っておりませんので、手術可能な医療機関をご紹介させていただきます。ご了承ください。

また、年齢によっても治療方法が異なります。
<子供の場合>
変声期を過ぎると自然に治ることが多いです。そのため声のかすれ(声枯れ)がひどくなければ、経過観察だけを行います。

2016/03/08