みみ・はなの症状

薬剤性鼻炎

薬剤性鼻炎(rhinitis medicomentosa)は血管収縮剤という成分を含む点鼻薬を長期間、多用することにより慢性的な鼻づまりの症状が続いてしまう疾患です。
血管収縮剤とはトラマゾリン、ナファゾリン・テトラヒドロゾリン・オキシメタゾリンなどの成分で、鼻の粘膜の血管に作用し急速に鼻粘膜を収縮して腫れを急速に改善させる効果があります。しかし、使用を繰り返すうちに効果が出にくくなりかえって鼻づまりが出やすくなってしまいます。そのため、使用回数が増えてしまい更に悪化するという悪循環になってしまいます。
治療としては、血管収縮剤の点鼻薬の使用をやめることです。そして内服薬、違う成分の点鼻薬を代用し治療を行います。改善が乏しい場合はレーザーによる鼻粘膜焼灼術を行うこともあります。

2020/06/20