つくば市 研究学園駅から徒歩1分の耳鼻咽喉科
研究学園駅前岡田ビル3F
医療法人社団陽晃会 研究学園いいむら耳鼻咽喉科
突発性難聴
(1)突発性難聴の原因と症状
突発性難聴とは、何の前触れもなく、ある日突然耳が聴こえなくなるという病気です。突発性難聴の原因は現在のところ不明です。ただし、内耳の障害が生じる感音難聴と考えられていて、研究段階として、ウイルス感染が原因とする説や内耳の循環障害説という説が挙げられます。
症状としては、病名についているように難聴(耳が聴こえない・聴こえにくくなる)です。片耳だけに症状が出ることが多いですが、両耳に症状が出ることもあります。また、それ以外の症状としては、
・耳鳴り
・めまい(吐き気や嘔吐が伴うこともある)
・耳が塞がったような感じがする
が挙げられます。難聴の症状が出る前後に上記の症状が出ることがあります。
(2)突発性難聴の検査
難聴が突然生じた場合、難聴の原因がどこにあるのか調べる必要があります。そのため、当院では、純音聴力検査を実施しています。 突発性難聴では、聴力の改善・悪化を繰り返すことがない場合には、メニエール病の可能性があります。その他に、聴神経腫瘍(ちょうしんけいしゅよう)が原因で突発性難聴になることがあり、この場合には、MRIによる画像診断が必要になります。
(3)突発性難聴の治療法
突発性難聴はできるだけ早く治療を開始すればするほど聴力の改善が診られる難聴の1つになります。難聴が発症して1ヶ月経過してからの治療になると聴力の改善が難しくなる(発症して約1ヶ月で聴力は固定されると考えられています)ので、できるだけ早期の治療開始(目安としては、難聴になってから遅くとも2週間以内)が望ましいです。
薬物治療
原因の1つとして考えられている内耳の循環障害ということもあり、飲み薬や点滴によって治療を行っていきます。副腎皮質ステロイド薬、血液の流れをよくする循環改善薬、ビタミンB剤などの複数の薬を用いて治療していきます。