つくば市 研究学園駅から徒歩1分の耳鼻咽喉科
研究学園駅前岡田ビル3F
医療法人社団陽晃会 研究学園いいむら耳鼻咽喉科
低音障害型感音難聴
低音障害型感音難聴とは、突然耳が詰まったような症状になる疾患です(急性低音障害型感音難聴)。突発性難聴と同様に急に起こる感音難聴です。
耳が詰まったような閉塞感があったり、音がゆがんでいるように聞こえるという状態になりますが、音が全く聞こえないというわけではありません。
また、場合によっては、「ザー」「ゴー」といった低い音での耳鳴りがあったり、低い音だけが聞こえにくくなります。
メニエール病とよく似ていますが、めまいは伴いません。
(1)低音障害型感音難聴の原因
低音障害型感音難聴は、残念ながら現在は、原因が明らかになっていません。
しかし、聴覚の神経である内耳には、内と外の2つのリンパ液があり、蝸牛と言われる部分に内リンパ液が増え過ぎた結果、起こっていると考えられています。
このような状態になる原因としては、疲労やストレス、睡眠不足などが挙げられます。リンパ液のバランスが崩れ、正常に蝸牛が機能しなくなり、影響を受けやすいところが低い音を感じる神経と言われています。
(2)低音障害型感音難聴の症状
低音障害型感音難聴の主な症状としては、疾患名からも推察できるように
・低い音が聞こえにくくなる
ということが挙げられます。
その他に、
・耳が詰まったような感じがする(耳閉塞感)
・音が変にゆがんで聞こえる
・声が響く感じがする
・耳の中に水が入っているような感覚がある
・耳鳴り
が挙げられます。
症状の自覚としては、後述した
「耳が詰まったような感じがする」ことや「耳鳴り」によって違和感を感じた結果、診察に来て低音障害型感音難聴だと判明するケースが多いです。
(3)低音障害型感音難聴の治療方法
治療方法に関しては、正確な原因がわかっていないこともあり、診察時の症状に合わせて治療を行っていきます。基本的には、処方する薬を服用していただきまして経過を見ていきます。
低音障害型感音難聴は、多くの場合治療ができ、完治されると言われています。早期に治療することで、聴力を回復させることができたり、耳詰まりや耳鳴りの症状を抑えることができます。
早期に発見し、治療していくことが大切ですので、耳が詰まった感じがあったり、耳鳴りがする場合には、耳鼻咽喉科を受診することをお勧めいたします。
(4)ご注意いただきたいこと
低音障害型感音難聴は、急な難聴になりますので、よく突発性難聴と間違われることがありますが、低音障害型感音難聴は、メニエール病と同様に何度も繰り返しますが、突発性難聴は一度しかなりません。突発性難聴になった場合は、聴力が回復しないケースもあります。
低音障害型感音難聴は、突発性難聴と違い、聴力が元に戻りやすいということもありますので、症状が出た場合に早めの治療が重要です。
低音障害型感音難聴は、一度完治しても再発するケースが多い疾患になりますので、発症の原因となる
・疲れ
・ストレス
・睡眠不足
などを避けることが必要になります。予防方法としては、
・規則正しい生活を保つ
・十分な睡眠時間を確保する
・ストレス解消をしっかりする
・適度な運動を行う
・自分が好きなこと(趣味など)を行う
などが挙げられ、有効的です。