みみ・はなの症状

外耳道真菌症

外耳道真菌症
(1)外耳道真菌症の原因と症状
外耳道真菌症は、外耳炎(外耳道炎)になり、耳のかゆみがあるため耳かきや綿棒などで耳をさわっているうちに外耳道を傷つけ、そこに真菌(カビ)が繁殖する場合が多いです。

外耳道真菌症の症状としては、
・耳のかゆみ
・耳の痛み
・耳だれ
・耳の詰まった感じ
・難聴(耳の聞こえが悪い)
・耳の中から菌糸を含む耳垢が出る
・外耳道がふくらんでいる状態になる
・外耳道に赤く充血している
・白や黒い耳垢が出る
という症状がみられます。

(2)外耳道真菌症の治療
外耳道真菌症の治療としては、真菌(カビ)の種類の特定をするため検査を行う場合もあります。その後、外耳道の掃除(耳垢を取るなど)を行い、消毒をしていきます。
原因となる真菌(カビ)を繁殖させないように外耳道を清潔に保ちながらしっかりと乾燥させる必要があります。抗真菌薬の軟膏を塗ったり、点耳薬を使っていきます。

真菌(カビ)が原因ですから、基本的には通院していただきながら時間をかけて治療していきます。免疫力の低下や治療中に耳掃除をするなどして再度外耳道を傷つけると再発することがありますし、治療の期間が延びることがあります。

症状が治まったからといってご自身の判断で治療を中断すると再発、あるいは悪化することがありますので、完治するまで根気よくこまめに耳鼻咽喉科を受診しましょう。

2017/05/22